脱サラから飲食店開業、飲食店経営まで

都内アメリカンダイニングバー開業から現在

7BARで働く

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開業スクールに通う中で、また同時に開業関連の本などを斜め読みしながら、開業する店についてはかなり具体的に固めていくことができました。と言っても外身だけ、です。また後で記しますが、坪数や坪単価、内装や外装、資金などです。

でも、中身がついてこない汗!中身とは、メニュー構成や調理機材、器具、などと、単純に技術!ほかの店に調査?偵察?に行って、これいいな、と感じてネットで調べても、そのメニューが現場で実践的にどう作られてるか、どう仕込まれてるか、全然分からなかった。機材も何かどう必要で違うのか、さっぱり。バーのドリンクも同じ、実践ノウハウが分からないから、中身が落ち着かなかった。もっと学生の時からちゃんと意識して見ておけばよかって、なんて本気で後悔したりして。とにかく自分に足りないのは、実践!実戦!現場!そういう思いが日に日に強くなりました。なんとかして、外の店で働きたい!働いて学んで活かしたい!でないと、絵に描いた餅、いや餅さえ描けない、と感じてました。

実はこのスクール、在校生のそういうスキルアップのために直営店なるものがあります。最近見るとその数も増えてました笑。一年カリキュラムをやると、そこで働くことができるんですが、、これが正直期待外れでした。やりながらこれで開業できるわけない、と私は感じました。今やこの直営店システム、いろんなスクールであるみたいですが、それはそうでしょうね。ただ実際、生徒側にはメリットは少ないかな、と思います。

ちょうどこの頃、私の拠点も栃木県から東京都に移ります、製薬会社での転勤と同時に入籍です。ともかく、東京に家を構えられたので、開業にはより動きやすくなりました。

そんなこんなで、その時に相談していたのが、スクールの担任のE先生。もう今では10年の付き合いですが、今も繋がってますし、信頼してます。その先生が頑張って紹介をつけてくれました。いろいろ制限がありましたが、31歳の時に半年間、新宿のホテルの最上階のバーで研修生という形で週一土曜日に働けることになりました!これはとても嬉しかったし、とても財産になりました。

何故ここだったかと言うと、実はスクールにここのホテルのバーテンダーの方が特別授業に来たことがあった縁なんですね。ともかく、ここのバーは初めて本格的なバーでの仕事でしたし、サービスも価格も一流なので、学ぶには最高の環境でした。シャツにジャケット蝶ネクタイにオールバック、服装も楽しかった。今もここでお世話になった方と連絡を取ることもありますし、開業してからも酒屋主催のイベントで偶然会うこともありました。お酒の知識や作り方はもちろん、バーテンダーとしての構え、バーカウンターの並びや水回り、グラスや氷に至るまで、全て参考になりましたし、毎回モチベーション高く取り組みました。

またバーでは研修生ではなく、ひとりのスタッフとして扱ってくれたので、全部やらせてもらいましたし、ホテル内のことも勉強しました、外国客も多いので英会話も勉強しました。とにかく、一日も早くバーの戦力になりたい!認めらたい!そういう思いを常に持って働いていました。

あっという間の半年間でしたね。中でも一番記憶にあるのは、店長に直接『お前はもう戦力になってる』と言われたこと。そしてシフトが足りない時に特例で働いた時にお給料をいただいたこと。お金が欲しかった訳ではないですが、認められた嬉しさが今も記憶にあります。