2.私の飲食業のルーツ
私が飲食業と初めて関わったのは、18歳大学1年の時です。大学生になり一人暮らしを始め、アルバイトではじめたのが近所のジャズ喫茶店です。店内で自家焙煎するコーヒーがメインの店で、大学卒業まで4年ここがアルバイトのベースになりました。ここでは、ホール接客、軽食調理、コーヒーのペーパードリップなど、すべてやりました。もうひとつが、大手チェーン白木屋です。約1年くらい大学が落ち着いた2年生後半から就活まで喫茶店と掛け持ちでやりました。白木屋では、ホール接客とドリンク調理を主にやってました。
どうしてその二つだったかと言うと、単純に貼り紙を見て選んだ、だけでした。当時はアルバイトを探す媒体もたいしてなく、インターネットもない時ですから、歩いて探して見つけた感じです。その点今はすごいな、と。当店も求人募集を求人サイトに出すことがありますが、、情報量の凄さに圧倒されます。逆に求職する方がどうやって選ぶのかが不思議になるくらいです。
ともあれ、今こうして飲食業に就いているのは間違いなく学生アルバイトの時の影響です。
喫茶店では、それまでほぼ包丁を持ったことがなかった自分が料理を作る純粋な楽しさ、その技術やスピードが向上していく喜びを体験しました。
白木屋では、お酒を作って提供する楽しさ、忙しいピーク時のキレキレな雰囲気など、また仲間と働く楽しさもありました。
喫茶店は主に平日15時から21時くらい、プラス土日勤務、白木屋では17時から朝5時勤務が多かったです。
漠然とですが、お客さんの反応が直接見られることにすごく喜びを感じていたように思います。
ちゃんと働いたらしっかりと反応が返ってくるんだ!仕事っていいな!と言うのが、当時の感覚でした。
ただ、就職先に選んだのは、全くの異業種、しかも何の興味もない、製薬業界でした。
なぜ飲食業界に進まなかったのか、と言うと、当時は本気で店を開業したい、と思ってなかったからです。いつかやりたいなあ、くらいの気持ちがありましたが。
ともあれ、それから飲食業とは当面離れることになります。